ユーザー登録
文字サイズ

広報みと 令和元年6月1日号

特集1 広がるコミュニケーション2

3/21

茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

■障害の特性に応じたさまざまなコミュニケーション手段
皆さんはコミュニケーションの手段をいくつ知っていますか。
障害のある方は、生活の中でコミュニケーションに不安を感じることがあります。ここでは、障害のある方の意思疎通手段と本人や周囲の方が感じている思いの一例を紹介します。
障害の種類や状態は、一人一人異なります。障害の特性に応じたさまざまな意思疎通手段があると周囲が理解することで、その不安を軽くしたり解消したりできる場合もたくさんあります。

◇聴覚障害のある方
手話:手や指の動き、表情で言葉を表します。独自の語彙や文法体系を持つ、一つの言語です
要約筆記:支援者が、話の要点を手書きやパソコンで文字にして伝えます
筆談:紙などに互いに文字を書いて伝えます
口話(読話):相手の口元を読み、話している内容を推測して理解しながら話します
・「スマートフォンの操作を教えてもらいたいが、店員に手話で対応してもらうことができず、筆談も専門用語が多くて難しい。理解するのも大変」
・「聞こえ方や聴覚を失った時期によっては、手話を使わない人もいるということを知ってほしい」
・「施設・病院の予約や出前、宅配便の再配達など、電話以外の手段でできない手続きが多い」
・「自分や家族が事故などにあったときに、どのようにして連絡したらよいのか不安」

◇視覚障害のある方
点字:平面から盛り上がった六つの点で、一つの文字を表現します
音声:文章や絵図などの視覚情報を、音声で解説したり代読したりして情報を伝えます
・「避難情報など、災害時の情報の入手が難しいので、いざというときに不安」
・「飲食店などに点字メニューがあると、もっと利用しやすい」
・「急に身体に触れられるとびっくりする。一声かけてから誘導してもらえると安心」

△便利な機器も活用しながら、自分らしい方法で
〔市視覚障害者協会 須之内震治さん〕
会議の資料などは、事前にデータで送ってもらい、音声読み上げソフトの利用や点字に変換するなどして内容を把握しておきます。電話で話したことをとっさにメモするのは大変。間違えたり、忘れたりすることもあります。点字のデータを保存できる「点字ディスプレイ」などを利用すると、情報の保存や共有がしやすく、便利です。
視覚障害者みんなが点字を扱えるわけではないので、一人一人に合った方法でコミュニケーションをとれるといいですね。
※点 字ディスプレイ…ピンが上下に動いて点字を表示。また、パソコンと接続すると、文字情報を点字で読み取ることができます。メールやインターネットを利用することもできます。

◇難病の方
透明文字盤:文字や数字などが書かれた透明な文字盤を、意思を伝えたい人(本人)と読み取る人との間にかざし、本人の視線の向きに合わせて一文字ずつ読み取ります
・「相手や周囲が言葉を聞き取れなかったり、本人が思っていることが言葉に出せなくなったりして、意思が伝わりにくい」(ALS:筋萎縮性側索硬化症)

◇知的障害・精神障害・発達障害などがある方
平易な表現:簡単な言葉を使って話します。文章であれば読み仮名をふります。また、声をかける際は、ゆっくり話しかける、具体的に伝える、否定形の言葉を避ける、要点をまとめるなどの配慮をします
絵図・絵文字・記号:実物や絵、写真、身振りなどを交えて伝えます。コミュニケーション支援ボードを使うこともあります
・「抽象的な表現が苦手な場合が多い。絵や写真、カードなどを使うと、意思疎通が図りやすい」(知的障害)
・「本人の外見からは話が通じているかどうかがわからないので、伝わっているものとして話が進んでしまうことがよくある」(自閉症)

■理解を深めるためにできること
「水戸市手話言語その他の障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関する条例」では、次の二つを目的としています。
(1) 障害の特性に応じたさまざまなコミュニケーション手段を広く普及し、利用できる環境を整備していきます
(2) 障害の有無にかかわらず、すべての人の意志疎通が円滑に行われ、互いを理解し合うことができる社会を実現します
市、市民、事業者それぞれの立場で、できることがあります。

◇市の取組
・さまざまな施策の周知啓発
・市政情報や災害時などの情報を、障害の特性に応じたコミュニケーション手段によって発信
・窓口に筆談ボードやタブレット端末を設置
・職員に対する研修の実施

◇市民の皆さんの取組
市では今後、学校でさまざまなコミュニケーション手段について学ぶ機会を設けたり、市民センターで手話教室を開催したりするなど、一人一人が理解を深めることができる場を増やしていきます。
ぜひ積極的に参加してください。

◇事業者の皆さんの取組
筆談ボードの設置など、障害のある方が気軽に飲食店などを利用したり、外出したりするための配慮(合理的配慮)を積極的にしていくことが求められています。

△合理的配慮の提供を支援します
対象・助成率:市内に事業所などを有する事業者が、次の事業を行う場合
(1)点字メニューや筆談ボードなどのコミュニケーションツールの作成・購入…対象経費のすべて(限度額5万円)
(2) (1)以外の物品の購入…対象経費の5割(限度額5万円)
(3)スロープや手すりなどの設置に関する工事の施工…対象経費の5割(限度額10万円)
※申込みには、書類の提出などが必要です。詳細は、障害福祉課(【電話】232-9173)へお問合せください。

問合せ:障害福祉課
【電話】232-9173
【FAX】221-4447

<<この記事についてアンケートにご協力ください。>>

広告

※広告は一般社団法人オープン・コーポレイツ・ジャパンが掲載しているものであり、広報紙を発行している自治体とは何ら関係ありません。

〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町2-21-11 山竹ビル
協力 水戸市 〒310-8610 茨城県水戸市中央1丁目4番1号