広報みと 平成30年11月1日号
2018.11.01 茨城県水戸市
■vol.7 シェーブル
昭和から平成へと時代が変わる頃、市では新たな特産品づくりに取組んでいました。その一つとして商品化されたものが、ヤギ乳100%のチーズ、シェーブルです。
シェーブルは、森のシェーブル館の開館(1991年)に合わせ、製造が進められました。当時の日本では、ヤギ乳を原料としたチーズは大変珍しかったため、水分調整や温度・湿度の管理、熟成の度合いなど、試行錯誤を繰返しながら、製造技術を確かなものとしていきました。
森のシェーブル館の手作りチーズ第1号となったシェーブルは、白カビに覆われたカマンベールタイプのチーズです。熟成が進むにつれて、ヤギ乳独特の風味が増していきます。ヤギ乳を使うチーズは、酸味を強く感じるものが多いですが、実は、ヤギ乳自体に酸味はありません。ヤギ乳には、乳酸菌が増えにくい性質があり、より多くの乳酸菌を使って乳酸発酵を促します。そのため、酸味が強くなるのです。
シェーブルには、酸味を和らげるハチミツやドライフルーツ、ナッツが良く合います。野菜サラダにアーモンドやシェーブルを混ぜて、バルサミコドレッシングであえて食べるのもおすすめです。
ヤギ乳を使ったチーズの販売は、期間限定です。今年の製造もあとわずか。シェーブルを味わいながら、秋の夜長を過ごしてみてはいかがでしょうか。
森のシェーブル館(森林公園内)
営業時間:9:00~16:30
定休日:月曜日 ※祝日の場合は翌日。
問合せ:【電話】255-1482
【URL】http://www.chevre-kan.com
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