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水戸市植物公園 温室・植物物語

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

■第5話 安産を願うなら~アリストロキア~
観賞大温室に入ると、頭の上を蔓(つる)性植物が自由気ままに伸びています。葉はハートの形でかわいいのに、花は一度見たら忘れられない強烈な個性の持ち主。それはブラジル原産のウマノスズクサ科「アリストロキア エレガンス」です。明治時代に日本に渡来したそうです。
縦20cm、横15cmほどの大きな花に見えるのは「萼(がく)」が発達したもので、その裏にある基部がU字形に膨らんで、パイプのように見えることから「パイプカズラ」の和名もあります。花の甘く優しい香りはなく、ちょっと独特の匂いがあり、そんな香りを好む虫がアリストロキアに近寄ってきます。
熱帯アメリカを中心に、ヨーロッパや日本にも自生するこの植物。“Aristolochia”は、ギリシア語で「最良の出産」を意味します。筒状で湾曲している形が、子宮や胎児の形に似ているのが理由です。アリストロキアの下を通ると安産になると言われていますので、出産が近い女性は、元気な赤ちゃんが生まれることを願い、試してみてはいかがでしょうか。

植物公園園長 西川綾子

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