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特集 第50回記念水戸市芸術祭 2

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

■4か月の始まり
◆個性を生かして驚きと感動のある展示を
9流派(小笠原隆、広山流、錦城古流、華月流、古流松藤会、花芸安達流、龍生派、古流松應会、池坊)があり、年齢を問わずさまざまな方がいけばなを楽しんでいる市華道連合会。市芸術祭では、季節の生の花を使った見ごたえのある展示を行っています。
「流派によって展示の仕方が全く違う」と話す同連合会会長の鴨志田汀翠さん。さらに会場の水戸芸術館は、部屋によって大きさや天井の高さが異なっていることが特徴。映像や音楽と融合させる場合もあれば、床や壁、天井を使うような大きな作品もあります。鴨志田さんは「作品がおり生き生きと見えるように、流派毎の個性を出しつつ、部屋に合わせて生け方や光をどのように取入れて行くかなどを考えている」とその工夫を語ります。
今年は特別企画として9流派による合同展示も行います。
「多くの方に田のぢんでもらえると思う」と鴨志田さん。「展示の仕方や制作方法、使っている花材など、皆さんが想像しているいけばなとは違うかも」と楽しそうに話します。
繊細さとダイナミックさを併せ持ついけばな展。敷居が高いと感じている方もぜひ一度足を運んでみませんか。
水戸市華道連合会 会長 鴨志田汀翠さん
○いけばな展
期間:5月18日(金)~20日(日)、午前9時30分~午後6時
※20日は午後5時まで。
場所:水戸芸術館
料金:無料

◆演者との距離感を楽しんで
「市芸術祭のように、日替りでさまざまな種類の演目を行うのは珍しい」と話すのは、演劇フェスティバル実行委員会委員長の河原将子さん。演出として意識していることは、「観客の皆さんにセリフが伝わるかどうか。」動きの力強さや大きさ、間の取り方などを工夫することで、伝わり方が変ると言います。
会場となる水戸芸術館のACM劇場について、河原さんは「観客の皆さんが、演じる側の息遣いまで感じられるような距離」と言い、公演もセリフを重視した演目にしています。
「この会場だからこそできるテーマや演出がある。演じる側と観(み)る側の呼吸が合ったときに、演劇のおもしろさを感じる」と河原さんは話します。
河原さんが演出する舞台に出演する俳優の一人、佐藤信郎さんは、水戸で演劇を始めて25年以上。「演劇は、自分一人ではなく周りの演者、そして観客がいて初めて成り立つ」と話す佐藤さん。「毎回が一期一会の舞台」と、気持ちを込めて演じています。
今年は、公演日に配布するパンフレットに、市内の各演劇団対の紹介も入れる予定。
「水戸市でもたくさんの人が活動しているということを知ってもらいたい。気軽に芸術館に立ち寄ってみてほしい」と河原さん。熱い思いがこもった舞台を、ぜひご覧ください。
演劇フェスティバル実行委員会 委員長 河原将子さん
○演劇フェスティバル
期間:8月24日(金)~9月2日(日)の金・土・日曜日
時間・料金:公演による
場所:水戸芸術館

■新たな感動に出会う
◆伝統文化を守り伝えていく
父親の影響を受け、30歳の頃に謡曲を始めたという、水戸謡曲連盟会長の宮田正彦さん。「謡(うれい)10年、仕舞3年、と言われるように、謡の声の出し方ができるようになるまでには時間がかかる」と話します。
謡は能の原点と言われ、古典の世界を、自分の声の表情だけで表現する難しさがあります。また、使われている言葉は室町時代のもの。耳慣れない言葉も多いかもしれませんが、「趣のある響きをもつ言葉がたくさんある。そうして点にも注目してほしい」と宮田さん。「初めての人も、ぜひ一度聴いてみて、言葉や表現からその情景を感じてほしい」と力を込めます。
また、謡には西洋音楽のような絶対音階がなく、「シテ」の人の歌い出しに「地謡(じうたい)」の人が合せていきます。謡う人によって音の高さが違ってくるところも、謡の奥深い魅力の一つです。
宮田さんは「謡われている喜びや悲しみを伝えるためには、自分自身に磨きをかけていくことも必要」と言います。
「謡の世界を伝えるには、古典の勉強はもちろん、さまざまな人生経験を積むことが大切。そこから味のある表現ができるようになる」。時代を超えて語られる美しい情景や感情の機微。伝統を守りながら、これからも心を一つにして伝えていきます。
水戸謡曲連盟 会長 宮田正彦さん
○謡と仕舞の会
日時:6月24日(日)、午前10時から
場所:水戸芸術館
料金:無料

◆みんなが楽しくなる華やかな演奏を
定期演奏会など年間をとおして活動している水戸市民吹奏楽団の皆さん。市民芸術祭では、初日のオープニングセレモニーでの演奏とファミリーコンサートを行います。指揮者の浅野正樹さんは「観に来てくれた方に楽しんでもらうことを一番に考えている」と話します。馴染みのある曲目にしたり、子どもが指揮に挑戦するコーナーを用意したりするなど、世代を問わず楽しめる工夫をしています。
「一音ごとに短く区切って」「リズムを正確に」。指揮者の指示のもと、みんなで気持ちを合せて練習していきます。
「指揮者の役割は、一人一人違う解釈、演奏の仕方を、そろえていくこと。雰囲気作りも大切」と話す浅野さん。同じく指揮者の森本竜司さんも、「より多くの皆さんに楽しんでもらえるように、曲を選び、練習して、みんなで作り上げていく」とそのやりがいを語ります。また、企画や構成、運営などを行う実行委員の平戸文子さんは「自分たちも楽しみながら演奏することができれば、お客さんにも伝わるのでは」と話します。
「言葉以上に演奏で表現してくれるプロと一緒にできることは、とても刺激になる」と浅野さん。今回のコンサートでは、打楽器奏者の荻原松美さんをゲストに迎え、会場を盛り上げます。
さまざまな音に彩られた演奏と共に、第50回記念水戸市芸術祭が始まります。
水戸市民吹奏楽団 指揮者 浅野正樹さん
○吹奏楽演奏会(ファミリーコンサート)
日時:5月13日(日)、午後2時~4時
場所:県民文化センター
料金:無料
ゲスト:荻原松美(打楽器奏者)

問合せ:文化交流課【電話】291-3846

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