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開園30周年 水戸市植物公園

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茨城県水戸市 クリエイティブ・コモンズ

■植物公園花ものがたり 第十話 ローズマリー
今年からハーブの栽培を始めたい方には、ローズマリーがお勧め。栽培が簡単で、料理やヘアリンスなどに手軽に利用できるからです。
地中海沿岸の石灰を多く含む丘陵地帯に原生するシソ科ロスマリヌス(マンネンロウ)属の常緑低木で、品種は100以上あります。直立性と匍匐(ほふく)性に大別され、10月から5月にかけて白や薄い青、淡い紫、ピンク色などの花が咲き、冬に花が見られる場合もあります。
属名のロスマリヌスは、ラテン語の「ロス(しずく、露)」と、「マリヌス(海)」を合わせ、海のしずくを意味します。由来は諸説あり、「海岸に生えているローズマリーの花が海のしずくのように見えた」や、「潮風と霧にさらされてもよく育った」などと伝わっています。
松葉のような細い葉に触れると、周囲に強い香りが漂います。「葉の強い香りで私を思い出して」ということから花言葉は「記憶」「思い出」「私を想(おも)って」。香りの秘密は、葉や茎、花の表皮に存在する精油で、カンファーやシネオールなどの成分を含みます。抗菌、抗酸化、鎮痛などの作用があって、疲労回復、記憶減退の改善、集中力アップ、肌の引締めなどさまざまな効果があるそうです。一方、高血圧などの持病のある方、妊娠中の方は使用を控えた方が良いといわれています。
古代エジプトでは、防腐剤として、ミイラの保存にも利用されていたそうです。そして、女性であれば興味津々となるのが、ローズマリーが若返りのハーブといわれる所以(ゆえん)となった「ハンガリーウォーター」の話です。ハンガリーの王妃エリザベートは晩年、手足のしびれで苦しんでいました。その治療のため、献上されたローズマリーとアルコールで蒸留したリキュール「ハンガリーウォーター」を外用したところみるみる若返り、70歳を過ぎたというのに若きポーランドの王子から求婚された、という物語。残念ながら史実と一致しないため、フィクションと考えられていますが、あやかりたいと思うのは私だけでしょうか。
水戸 養命酒薬用ハーブ園には、青色がかったピンクの花が咲くマジョルカピンク、濃い青色の花が咲くマリンブルーなどの品種があります。日当たりと風通しの良い場所で育てれば元気に育ちますから、栽培を始めてみてはいかがでしょうか。
(水戸市植物公園園長 西川 綾子)

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